葵(あふひ)の素敵なめぐり逢い

世界文化遺産上賀茂神社で葵を育て文化を伝承する葵の講師「高瀬川薫子」の活動

2015-01-01から1年間の記事一覧

朝の散歩〜御苑に霜〜

朝の陽の中で芝生がキラキラとしている。 ここは和宮内親王が14歳まで過ごされた場所。今も同じように霜は降りる。朝の散歩は発見が多い。スニーカーの色が同じ人をみつけた。 桜の木の芽は春を目標にしっかり冬超えを決め硬く上を向いている。 きょうは冬…

風の贈り物・上賀茂の森のリース

京都は突風が吹く悪天候。上賀茂の森の木の枝が随分落ちてしまいました。これでリースを作ってみようと思います。 南天は難を転じるという意味があることから表鬼門、北東にアレンジします。 三葉の松は歳神様が訪れますよう、来年の恵方、南南東に配置しま…

茶杓

お茶杓作りが趣味なんて、プロフィールにかけたら渋いねと友人と話していました。 ちょうど御影の香雪美術館で竹の美の展覧会をしていましたので、訪ねてきました。 竹の茶杓は曲げる部分を蝋燭の火であぶりながら曲げていくんですね。 茶会で一度使ったら捨…

 FUJITA

婦人が横たわる。かたわらには猫。うすいピンク色の花模様のシーツ。 学生のころフジタの描く乳白色の陶器肌に随分惹かれたものです。 パリの社交界で華やかにさわぐフーフーもオダギリさんが演じると品がいい。 寝ころびながら絨毯を繕うフジタと彼女との静…

黄金のアデーレ

クリムトの絵は何度か見たことがあります。接吻は特に印象的ですが、作品にでてくる婦人像になじめず、わたしの好むものは周りの渦や、幾何学模様。花。中でも「けしの咲く野」という絵はとても好きです。 ことし、京都では琳派400年だったので金の意匠とい…

菅原道真と歩く秋

落ち葉をさくさくと踏みながら 服の袖をやっとのことでつかみながら歩く 裾からすっと手をだして、あっためてくれないかな。 お蕎麦やさんに寄って温ったまろ。 和久傳 五(いつつ)

第3回葵サミット開催

第3回葵サミット1.pdf 葵サミットとは、葵の育成に取り組んでいる小学生が集まり、日頃の学習を発表していただく場です。 取り組みのはじめに学校に寄せていただき、葵の株分けをし、草木から広がるお祭や和歌などの話をさせてもらいます。 今では子供たちの…

 世界文化遺産 上賀茂神社 第42回式年遷宮をお祝いいたします。

10月15日「正遷宮」神様がエネルギーをいっぱいにされ、本殿にお帰りになられる日。 「常若(とこわか)」ということばがあります。常にわかわかしく清らかに。遷宮にぴったりの言葉。 そんなことを想いながら 境内に流れる小川で神山湧水珈琲をいただきまし…

 子供たちと宝絵巻づくり

まずは上賀茂神社を観察することからはじまりました。わたしは葵の守り人の役。境内の木々や草の秘密をおしえます。たらようの葉は裏側に字がかけ、切手をはれば、葉書としておくれるんです。郵便局のシンボルツリーとなっているんですよ。 観察したことを絵…

サワガニ

大原の里から静原へ。江文峠をこえて行く。途中サワガニと中国からの旅人に出逢う。 サワガニは沢から沢へと移動中。秋のはじまりにかなりはやいスピードで歩いていた。 中国からおみえの旅人はこのありの美術館に行きたいとスマートフォンの中国語をわたし…

上賀茂の社に舞う蝶

上賀茂神社の楼門におかれた藤袴の鉢にどこからともなくアサギマダラが密を吸いにやってきました。 今年もみつけたのね。 透明のブルーの羽根がクールに見えるアサギマダラですが、この花だけに決めているなんて、とても一途なんですね。 こちらはご本殿横の…

美女と野獣

父がよく木村英輝先生のご夫妻をみて美女と野獣だ。世の中にこんなことがあっていいものか・・・と羨ましそうにわたしに話していた。 確かに奥様は私にとっても憧れの人でこのような女性がこの世にいるのかというぐらい素敵なかたです。 そんな木村英輝先生 …

法然の愛した蓮

幼少期を京都、岡崎で過ごしたわたしは、黒谷さんにどんぐりをよく取りに来た。 ここには小さな蓮池があり太鼓橋がかかっていた。底なし沼。落ちたらひっぱられ底へ底へと・・・。といわれ全力でこの橋を通りぬけたものだ。 大人になった今はゆっくりとその…

上賀茂の清らかな水辺に繁る カモシダ

楼門の前にかかる玉橋の下を流れる御物忌川。源流は遥か山の中、小池、蜂が池をへて、新宮の横を流れ、われわれの前に姿を現す。 賀茂にある細かい葉のシダがあるという。初夏に蛍をみたのもこのあたりだった。 川の背が見えるぐらい清らかな川ではあるが水…

祇園祭 後祭 橋弁慶山の胴掛

橋弁慶山をまじかに拝見できる機会をいただきました。 女性はあがれるのかな〜と少し不安でしたが 役員のかたに丁寧なご説明をいただき 箱書きまでみせていただきました。 胴掛に葵祭の行列の模様が描かれているのです。 祇園祭に葵祭の絵がみられるなんて思…

葵の芽吹きから3か月 今年もたくさんのかたに育てていただきました。

葵の最盛期は5月。葵祭の5月15日に向けて成長し、葵祭の日に最も美しく輝きます。 そして、7月になると濃い緑の葉の周りから、茶色くなり、役目をはたした葉は枯れ始め、やがて葉をおとし来年にむけて地下の茎でしっかりと栄養を蓄えます。 今年もたくさんの…

エコな活動をされているかたを探しています!をキャッチフレーズに今年も京都環境賞の募集がはじまりました。

昨年第12回 京都環境賞特別賞(市民活動賞)をいただいた葵プロジェクトは 今年の第13回の募集にあたって キャンパスプラザにてスピーチをさせていただきました。生物多様性は環境だけでなく地形風土が育んできた文化を守っていること。 植物の二葉葵が、葵…

葵桂のかざりづくり

明日は葵祭。お祭り前日、皆さんに育ててもらった葵を使ってお祭りのシンボルである葵桂の飾りをを作る作業をしました。 明日の葵祭にはみなさんの作ってくださった葵桂が行列するかた、牛車にいたるまですべてに飾られます。今日は上賀茂小学校6年生の28名…

葵の森へ里帰り

きょうは一年前におわけした葵が上賀茂のの森へ帰ってくる「葵の里帰りの日」です。 京都市の「京のいきものがたり」がはじまってから、企業のかたたちの間でも人気をよんでいます。 京都水族館で育ててもらった葵ももどってきました。昨年、京都の高校でお…

きょうは上賀茂神社の葵の森に近隣の小学校から学校でそだてた葵を森に返しにきてくれます。

到着は9時45分。 上賀茂の森に用意されたスコップたち。みなさんがお越しになるのを今か今かと待っています。 先生に引率されて小学4年生約80名がやってきてくれました。 増えた葵の苗を庭にもどしていただきました。 やはり森が大好き。もう元気のよいこと…

緑の絨毯〜庭の葵が今年も繁る〜

まるで緑の絨毯のよう。ほんとうに美しいのです。風が吹きたなびく様子 右から吹けばいっせいに左にたなびき 左から吹けばいっせいに右にたなびく そして雷の夜など稲光とともに嵐のようなとても強い風が吹けば そこには道ができ その道は大切なものに繋がっ…

白い花をつけた二葉葵に出逢う

はじめて見ました。白い花をつけた二葉葵です。清らかでしとやかでよわよわしいかんじだけれど確かにここに存在する。そんな白い花です。 二葉葵は一般的には紅紫の花をつけます。 よほどながめていたのでしょう。帰り際に「持って帰り」とポットにわけてそ…

浜松市の浜松城公園に葵を運びました。

苗植えにあつまってくれた高校生。 男子生徒と車座になって。こういうときって何をはなすのか・・・? 出逢いの草、葵。ハート型でしょう。好きな人とうまくいくかな? こんな会話をしながらしっかりと苗植えをしました。

後水尾天皇御銘「常盤」に巡り逢う

かねてから香りのことに触れたいと思っていました。 山田松香木店の社長から直々にお話をしていただける会があるんだけど。とお声掛けいただき、胸を躍らせて寄せていただきました。 社長が大切に抱えておられた御箱。そっと蓋をあけられ、「常盤」と書かれ…

住宅メーカ季刊誌 身近な自然とともに 清々しく暮らす

見開きページ vol.45_春-01-02_OL.pdf 表紙 100vol.45_春-表紙_OL.pdf

Nostalgic

ここは京都市美術館東側の入り口。 ここには車寄せがあり、ゆるやかなスロープになっている。近くに住まっていたわたしは、幼い頃この段差を利用し、何度もくり返しトライしやっと自転車が乗れるようになった。そんな夢中であった光景を思い出した。 カフェ…

美しい品

おもいがけずチョコレートをいただいた。 Theo murataと記載されている。聞いてみるとあの由布院のものであるらしい。いいところだと聞いていたものの、行く機会もなく恥ずかしながらはじめて聞く名前だった。山荘無量塔 暁(Gyou)の間、なんだか光の加減が…

柑橘系の香りに誘われて

きょうのような雨の日に、ゆっくり時間があるときは、リッツカールトンのラウンジカフェに出かけます。 何がそうさせるかというと、香り。家からタクシーでワンメーターの距離にあるのですが、ここからは別世界。ホテルのロビーを入るとすぐに導かれるように…

桃花神事

神がきに咲きそふ花を見てもまづ 風おさまれと世をいのるかな 賀茂久世(上賀茂神社 第三十二代神主) 当代が204代ですからずいぶんと昔に詠まれた御歌ですね。 今日は3月3日 五節句(供)のひとつの「上巳(じょうし・じょうみ)」という日です。 上巳(桃…

特別な人と静かに楽しむお店

京都四条河原町 鴨川の近くにある小さな割烹喜幸。 小魚オイカワのてんぷら。 はずかしいことですが京都に何年も住んでいてはじめていただきました。 鴨川のどんぐり橋近くでとれるという小魚オイカワ(京都では鮠といいます) 前のお品書きに「鷺知らず」こ…