葵(あふひ)の素敵なめぐり逢い

世界文化遺産上賀茂神社で葵を育て文化を伝承する葵の講師「高瀬川薫子」の活動

桃花神事

神がきに咲きそふ花を見てもまづ 風おさまれと世をいのるかな
賀茂久世(上賀茂神社 第三十二代神主)
当代が204代ですからずいぶんと昔に詠まれた御歌ですね。


今日は3月3日 五節句(供)のひとつの「上巳(じょうし・じょうみ)」という日です。
上巳(桃の節句)の起源は、古く平安時代より前であり、京のみやこの子女たちが楽しく遊び、健康や厄除けを願ったこととされています。旧暦の3月3日は桃の花が咲くころであることから「桃の節句」とも呼ばれています。
上賀茂神社では植物を神様に供える習慣があり、3月3日には桃と辛夷がお景物として供えられました。

こよみがないころ辛夷の花が咲くとそろそろ田んぼに稲を植える準備をしないとなあ〜。という合図であったのでしょう。

花や木。昔からわたしたちは自然と寄り添って暮らしてきたのですね。