葵(あふひ)の素敵なめぐり逢い

世界文化遺産上賀茂神社で葵を育て文化を伝承する葵の講師「高瀬川薫子」の活動

うたたね


忘れてはうちなげかるるゆふべかな われのみ知りてすぐる月日を(新古今・恋一・1035・式子内親王
斎王をつとめた式子内親王。わずか10歳で親元を離れ、神様におつかえした姫。
得意わざはうたたね。ひとり手枕でうたたねしてる。
恋することも想像の中。
空が夕焼けに染まる頃、おっと、忘れてはいけない。ふぅっ。深いため息をもらして、こない彼のことを思いだす時間だよ。そろそろ仕事が終わり恋人のもとへ走っていくんだよね。
想像の中の恋もなかなかつらい。月日がすぎるのもわたししかしらないんだから。