葵(あふひ)の素敵なめぐり逢い

世界文化遺産上賀茂神社で葵を育て文化を伝承する葵の講師「高瀬川薫子」の活動

桃花神事 桃と辛夷


桃の花と辛夷をかざりお祭りをします。

ひなまつりは旧暦の3月3日。
古来中国において、西王母という仙人が「三千年に一度実る桃」を漢の武帝に献上した伝説に由来します。そこで桃は長寿や健康のしるしとなりました。
物語に、長寿や、健康、艶やかに美しくと夢を重ね、
季節感を楽しみ、草花を愛してきた美しい感性がそこにうかがわれます。

お祭りの後は草餅をいただきました。(草餅はハハコグサ春の七草))

梅にうぐいすではなくてめじろ

春一番が吹き、小雪がちらついたと思ったら日差しが春めいたりと。
忙しい。

御苑を歩いていると梅の香しいかおり。
小鳥がさかんに花の芯のあたりをつついています。梅にうぐいす。ではなくて
梅にめじろでした。
何をたべているのかな。
家にかえると鼻のあたまに黄色いものが。
夢中で梅の香を楽しんでいたので花粉まみれの鼻先になっていました。わ〜。

蝋梅と小野小町


蝋梅(ロウバイ)の花が咲く季節になりました。
寒い時期、彩がないころ、梅に先駆けて花を咲かせます。
とても香しく透明にちかいロウのような美しい黄色です。
この花を見るといつもおもいだすのが小野小町の歌。
花の色は 移りにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
梅の様子を詠んだ歌なのでしょうが、(蝋梅は梅ではないのですが)花が枯れる様子はあまりにも残酷です。

そんなことを考えながらいい展覧会に出逢いました。
京都国立博物館で只今開催中の伊藤若冲展。六歌仙
真ん中が小野小町。後ろ姿がなんともかわいらしくいろっぱいのです。

平成二十九年 丁酉


新年明けましておめでとうございます。
今年は丁酉です。
天からふりそそぐエネルギーはおだやかで愛にあふれる気配をただよわせています。人間にとっても一層ありがたいと思う年になるでしょう。
地からのエネルギーは天のエネルギーと相まっていっそ暖かく秋には幸せがたわわに実ることでしょう。
あまり革新的にならずありのままの自分で気持ち良いエネルギーをかんじながら幸せにすごすのが賢明ともいえます。

皆様にたくさんの幸せがおとずれる一年になりますよう!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今日から陽に転じる


霊源院の和尚さんにお茶をたてていただきました。
幾重にもしまわれた、木箱からでてきたのは樂5代宗入の茶碗でした。
きょうは冬至。きょうを境に陽に転じものごとがうまく行く。
あったか〜い小豆を食べて寒い冬をのりきます。