2017-01-15 蝋梅と小野小町 巡り逢いの陰陽エッセイ 蝋梅(ロウバイ)の花が咲く季節になりました。 寒い時期、彩がないころ、梅に先駆けて花を咲かせます。 とても香しく透明にちかいロウのような美しい黄色です。 この花を見るといつもおもいだすのが小野小町の歌。 花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに 梅の様子を詠んだ歌なのでしょうが、(蝋梅は梅ではないのですが)花が枯れる様子はあまりにも残酷です。 そんなことを考えながらいい展覧会に出逢いました。 京都国立博物館で只今開催中の伊藤若冲展。六歌仙。 真ん中が小野小町。後ろ姿がなんともかわいらしくいろっぱいのです。