葵(あふひ)の素敵なめぐり逢い

世界文化遺産上賀茂神社で葵を育て文化を伝承する葵の講師「高瀬川薫子」の活動

上賀茂の森 

清められ 新しい自分と巡り逢う 


上賀茂の森に遠慮がちに立ちはいる。ここには山の神がいなさる。

平安時代 葵祭の夜 斎王さまは森の中で神さまと一晩お過ごしになられた。
さぞかし心細く、恐ろしかったであろう。 
忘れめやあふひを草に引きむすびかりねの野べの露の明けぼの
式子内親王のとても美しい御歌。 おそらく神さまと一晩すごされ 清められ 新しいご自身となられた。そのお姿は神々しくいっそ輝きをまされたのではないであろうか。
今ではなくなってしまったが 葵祭の翌日、斎院にお帰りになられるとき、神とおすごしになられた斎王さまのお姿を一目みようと人々が集まったという。

何かわからないけれど わたしたちの力の及ばない何か。力 気配 空気を感じる。気持ちがいい。昨日までと違う自分に巡り逢う。森へ行きましょう